今日は、柴犬の健康チェックの方法をまとめてみました^^
元気に長生きしてもらうためにも、わたしも気を付けていきたいと思います。
1.健康チェックのポイント
①食欲
健康状態がもっともわかりやすいのが食欲です。
ただし、成犬の食欲やが多少落ちるのは、おやつの食べすぎや、好き嫌いが理由かもしれません。
判断が難しいときは、1食だけ食事を抜いてみましょう。
または、ワンちゃんの大好物を与えてみましょう。
それでも食べなかったら病気を疑った方がよいです。
②排便・排尿
1.回数が急に増減していないか。
2.オシッコの色は正常か。
色が薄い・・・水を飲みすぎている。
色が黄色い・・・水が足りない。黄疸がでている。ビタミン剤の影響。
色が赤い・・・血尿
濁っている・・・雑菌の繁殖。粉状の尿結石の可能性がある
腐敗臭・・・雑菌の繁殖
少量を頻繁にする・・・膀胱炎の可能性がある
勢いが弱い・・・結石や腫瘍で流路が塞がれている
正常なオシッコは淡黄色か透明です。
オシッコの色を見るために、色のついていないペットシーツがおすすめです。
3.ウンチの硬さは正常か。
色が薄い・・・下痢気味で水分が多いと、引き伸ばされて便が薄く見える。
色が茶色・・・食べ物の変化
色が黒い・・・胃~小腸など、消化管の上流で出血がある。鉄分豊富な食物を与えた。
色が真っ赤・・・大腸~肛門など、消化管の下流で出血がある。
硬すぎる・・・水分不足。便秘で大腸に長い時間とどまっていた。
下痢・・・腸のトラブル全般
時間がかかる・・・下痢と便秘の両方にみられる。大腸腫瘍の可能性も。
通常の便では、ほどよい硬さで地面にくっつきません。
指でつかんでも形がくずれません。
下痢の原因は食べすぎによる消化不良が考えられます。その場合1~2回絶食したり、おかゆのような消化のよいものを与えてみましょう。
それでも下痢が続くようであれば、ウンチをもって動物病院へ連れていきます。
下痢によって最初に命を脅かすのは「脱水」です。
本来、腸で吸収されるはずの水分がそのままお尻から出るわけですから、子犬や老犬は1~2日で死亡することもあります。
ひどい下痢では、失われる水分を補給するためにも、入院して点滴する必要があります。
胃腸を休ませるために絶食をするのも常套手段ですが、エネルギーを多く必要とする幼弱犬の場合、絶食がダメージになります。
他にも、下痢をしてぐったりした場合、また血便・血尿をしたときもすぐに動物病院へ連れていきましょう。
③せきや発熱などの異常
1.せきや嘔吐、発熱、震えがないか。
2.鳴き声は正常か。
3.食事中に急に動きを止めたり、抱くとキャンと鳴くときも要注意です。
4.下痢と嘔吐の両方があるときも、動物病院へ連れていきましょう。
④嘔吐するとき
犬は本来、吐きやすい生き物です。
「嘔吐」と「吐出」の2種類があります。
1.嘔吐その①「食べた直後に未消化ものもを吐いた場合」
食べすぎで吐いただけの場合もあります。
様子を見て普通にしているなら大丈夫です。
2.嘔吐その②「何度も吐いたり、食べて時間がたってから消化された液体を吐く場合」
病気の疑いがあります。
ちょっとした胃腸炎のケースが多いようです。治療で比較的すぐに治ります。
異物を飲み込んだときも、何度も吐くことがあります。
他にも、お腹が減りすぎて吐く例もあります。この場合は、エサの回数を細かく分割して増やし、空腹になっている時間を短くすることで、ピタっと治ることもあります。
よだれがずっと出たり吐きそうで吐けないときは、病院に連れていきます。
嘔吐をおこす原因は、さまざまです。
全身疾患の一端としての嘔吐であった場合は、事態は深刻です。
もともと嘔吐しがちな犬の飼い主さんほど、あまり気にしていないこともあるので、きちんと病院へ連れていってあげることが大切です。
3.吐出
食べてから数秒後に吐く「吐出」の場合は、食べたものが食道で止まっていることがあります。
この原因は「食道狭窄」や「巨大食道症」が考えられます。
⑤体を頻繁にかくとき
しつこくかき続けるときは毛が抜けたり、赤みや湿疹がないか、異常がないかチェックします。
⑥呼吸が苦しそう
走った直後や厚い時のハァハァとは違い、呼吸が苦しそうなときは緊急を要します。
すぐに病院へつれていきます。
2.病気を予防するポイント
①健康な時の愛犬の状態を把握する
②ワクチンの接種や、ノミ・ダニ対策をする
③年1回・2回の健康診断
④早期発見・早期治療
⑤健康的・衛生的な生活
3.緊急時の対処方法
①誤飲
異物を口にくわえたときに「ダメ!!」と大声を出すと弾みで飲み込んでしまうことも多いので、飼い主は驚かさないようにし、おやつをばらまくなどし、犬の気をひくようにしましょう。
もし、飲み込んでしまったときは、薬物など吐かせると危険なものもあるので、まず動物病院の指示を仰ぎましょう。
ただ、おもちゃなどで口内に残っていて指で取り出せるものは、取り出します。
口を開いて舌を出し、ピンセットや掃除機で吸い出す方法もあります。
②熱中症
閉め切った部屋や、エアコンの効いていない車内、炎天下の散歩の道中は要注意です。
外飼いの場合も特に注意が必要です。
熱中症になった場合は、頭・体に水をかけ、すぐに病院へ連れていきます。
水が飲めるようであれば、すぐに飲ませます。
ぬれタオルや保冷剤で体を冷やしながら病院へ連れていきます。
車のエアコンもかけながら連れて行ってあげます。
③ヤケド
ヤケドをしてしまったときは、すぐに患部をひやすことが重要です。
病院につくまでの道中も保冷剤などを患部にあてて冷やします。
④打撲・骨折
打撲の場合は、軽症なら冷たいタオルなどで冷やします。
強い打撲や頭部の打撲は犬をできるだけ動かさないようにしてすぐに病院へ。
骨折の場合は患部を動かさないよう板や厚紙などで固定します。
処置に手間取るんだらすぐに病院へ連れていきます。
犬が痛がるので、抱きかかえる場合は、患部にふれないようにし、動けない犬は、バスタオルや上着をタンカ代わりにして運びます。
⑤出血
傷口をよく流水で洗ってから、消毒します。
人間の消毒薬を使うと刺激で患部をより気にしてしまう場合もあるので、使わないようにします。
ガーゼなどで傷口を押さえて止血し、病院へつれていきます。
軽い出血であれば、そのまま止血できます。
深爪で出血した場合は、小麦粉を爪の断面につめると止血できます。
⑥発熱
高熱の場合は、体を冷やして病院へ連れていきます。
わきの下、内股などにタオルで包んだ保冷剤をあて冷やします。
急に冷やしすぎるのはよくないので、体中に氷をあてたり、びしょびしょに濡らすといったことは避けます。
震えている場合は、体を毛布などで包み、暖かくして病院へ連れていきます。
⑦嘔吐
けいれんを起こしたり、意識がないときに嘔吐した場合は、のどに吐いたものが詰まって危険な状態にあります。
ふせの姿勢にさせて、吐いたものが詰まらないようにします。
のどに詰まったものがある場合は頭を下側にして体をゆすって詰まったものを出し、元の姿勢に戻してあげることが必要です。
いろいろと、ワンちゃんの病気についてのチェックポイントを見てみました。
普段から愛犬の様子を観察して、変化に早く気付いてあげたいと思いました^^
【参考文献】
「イヌを長生きさせる50の秘訣」臼杵新/SBクリエイティブ株式会社
「柴犬 飼い方・しつけ・お手入れ」中井真澄・笹井利浩・若松範彦/株式会社西東社
「はじめての柴犬」加藤元・岩佐和明/主婦の友社